真向如来尊像・三名号
当寺に伝はる親鸞聖人御感得真向如来尊像及び、三名号の一軸は、貞永元年聖人稲田より御帰洛の時、当寺に御立寄りになり法筵をお開きの折、金街の随信坊法海、渋江の西光房善慶、野田の西念房信乗、石垣の金光房信了の四師に、「我に代りて東国の道俗を化益せよ。」と各々帰還させられた際、かねて御持参の聖人御感得の三方正面の阿弥陀如来の尊像を取り出して、裏面中央に六字、左右に九字十字の名号を認め、御花押まで副えて随信坊に御形見として授与されたもので、文政元年賢誉喚道和尚仏敕を蒙り初開帳するまで、五八六年祕仏として伝はり、文政六年二月に、絵表所石井三太夫松歳氏に依頼して、尊像と三名号の両軸にしたもので、寺宝として現在伝はるものである。
| 親鸞聖人御感得真向如来尊像 (紙本着色阿弥陀如来立像) |
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